ブックタイトル第11回 大阪学術大会論文集
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第11回 大阪学術大会論文集
ストレッチングと温熱・寒冷療法の併用による筋伸長の変化~下腿三頭筋への処置による足関節の関節可動域の変化から~宇野智也、木田皓介、峰松大介、野村孟生大阪府柔道整復師会専門学校■キーワードホットパック、氷嚢、東大式、角度計、ストレッチング、下腿三頭筋前後比較の比較対照群■背景「ストレッチング」は、筋肉を含めた組織柔軟性の向上や関節可動域の維持・改善、障害発生予防など、多様な効果をもつ。また、かねてから障害における施術には温熱や寒冷といった物理療法が使用されてきた。その目的としては、温熱は軟組織の伸張性の増加であり、疼痛の緩和、筋スパズムの軽減など、寒冷では炎症や浮腫の抑制、疼痛、筋スパズム及び痙縮の軽減などがあげられる。先行研究においては、温熱療法または寒冷療法とストレッチングの併用における関節可動域の向上性が示されており、ウォーミングアップの観点からも温熱の柔軟性向上効果が認められてきた。しかし、その逆の効果を示す先行研究もあり、両者の比較を行った論文は見当たらなかった。我々はそこに検討の余地があると考え本実験を行うことにした。■方法実験は前後比較試験とし、ホットパックと氷嚢を使用し、学生16人を対象に行った。筋の柔軟性の評価には足関節の背屈角度を利用した。はじめに、ストレッチングを行う前の評価として東大式角度計を用いて自動運動で足関節を背屈し角度を測定した。測定は、日本整形外科学会制定の関節可動域測定法に準じて行ったが、測定肢位は長坐位とした。次にストレッチングのみ(A群)は、下腿三頭筋に対するパートナーストレッチングを15秒間行った後、足関節背屈角度を測定。温熱+ストレッチング(B群)、寒冷+ストレッチング(C群)は、前処置として下腿三頭筋にB群は温熱療法、C群は寒冷療法を15分間行い、その後A群と同様のストレッチングを行い、足関節の角度を測定した(図1)。■結果図1各条件による左足関節背屈角度の変化n=16(Mean±SD)Angle(deg)1.左足の各条件による足関節の角度変化は以下の通りであった(図2)。302010Left0Stretch Warm CoolPre図2Stretch Warm CoolPost03