ブックタイトル第11回 大阪学術大会論文集

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概要

第11回 大阪学術大会論文集

Colle’s骨折に対する固定法のポイント<症例4>(図6)85歳男性(傷病名)両前腕骨遠位端骨折受傷時X-P像図7整復固定後X-P像図6■結果全ての症例において、再転位することなく骨癒合に至った。■考察最も重要なのは、掌側シャーレの遠位端を近位骨片遠位端ジャストとし、その部を支点とすることである(ジャストが難しい場合は、シャーレを近位骨片遠位端より数mm近位に留める。決して掌側シャーレが末梢骨片に掛かってはならない)。掌側シャーレには矢印のように背側への力が加わり、背側シャーレには矢印のように掌側への力が加わる。また、両シャーレにサンドイッチされている部位では背側・掌側への力は拮抗する。遠位骨片には赤矢印を支点として持続的に掌側への力が加わる。即ち背側へ再転位しようとする遠位骨片を掌屈し続けることが出来る。これが、骨癒合に至るまで解剖学的整復位を保持するのに大きな役割を果たしている。今回の研究発表に際し、レントゲン検査等ご協力いただいた深尾医院深尾利津雄医師に心より感謝申し上げます。■参考文献なし28