ブックタイトル第11回 大阪学術大会論文集

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概要

第11回 大阪学術大会論文集

下肢固有受容性神経筋促通法が歩行と跳躍に及ぼす影響垂直跳び実測値平均値の差(cm)で健康な若者世代にも効果があり、パフォーマンス向上や運動機能の向上という分野での研究余地があることが示唆できた。下肢PNFは回復目的としての神経・筋機能の向上だけでなく、健常者の可動域を広げる効果がある(柳原ら、1969)ため、怪我の予防や運動能力の向上にも効果が期待できるなど、様々な目的に対して効果的な手技が展開できる可能性がある。図3歩行時間と歩数の実測値平均値の差■結語現在PNFはPNFストレッチとしてプロのスポーツ選手のコンディショニングに使用されつつあるが、先行研究は少ない為、これからも研究を進め効果を検証したいと考える。図4項目ごとの変化の割合■参考文献1)Kabat H:Central mechanisms for recovery ofneuromuscular function.Science 112:23-24,19502)野間知一, Noma, T.,鎌田克也, Kamada, K.,海唯子,Kai, Y., ... &下堂薗恵,. (2008).慢性期の脳卒中片麻痺上肢への促通反復療法の効果.総合リハビリテーション, 36(7), 695-699.3)半田康延, Handa, Y. (1996).麻痺筋・廃用筋に対する治療的電気刺激.総合リハビリテーション, 24(3), 211-218.4)田中勵作. (1995).痙縮の神経機構.リハビリテーション医学, 32(2), 97-105.5)柳原尚明, &岸本正生. (1969).顔面神経麻痺における電気診断法の意義.耳鼻咽喉科臨床, 62(5),561-571.図5個人差はあるものの、14名中12名の被験者に同様の変化が見られた。■考察先行研究での対象は脳卒中後の片麻痺患者への応用(野間ら、2008)や運動失調症(半田ら、1996)、パーキンソン患者の障害回復(田中ら、1995)を目的としたPNF法を検証した論文が多かった。しかし今回の研究11