ブックタイトル第10回 大阪学術大会 論文集

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第10回 大阪学術大会 論文集

メディカル・ハイドロバッグを使用した整復とコンデイショニング組織の整復が可能であると考える。(図9)圧力による筋繊維の潤滑と整列スポーツ現場でのコンディショニングと運動復帰へのサポート図11図9実際の整復法としては、関節全体にバッグを巻き、全周に圧力を加えて内圧の上昇を待ち長軸圧を加えて潤滑の再生を図り整復する。軟組織の場合は全圧を加えて内部の圧力上昇による潤滑再生を待つ。この時に決して過剰な力を加えてはならない。(図10)■結語我々、柔道整復師が日常最もよく扱う捻挫、挫傷についての理論的考証は十分に尽くされているとは言えないように感じる。また、画像上証明されない以上、我々は詳細に視診、問診、触診、動診を駆使して傷病を認定するしか方法はない。こういった方法を駆使して真摯に患者に対応することが我々と患者の信頼関係を保つ数少ない方法の一つであると感じる。■参考文献構造医学の原理吉田歓持産学社エンタプライズ臨床整復医学篠原清幸三恵社標準整形外科学松野丈夫医学書院仙腸関節の痛み村上栄一南江堂図10実技発表の際に、陳旧性の手関節捻挫(TFCC損傷)と、足関節捻挫に対しバッグを使用し、全周圧と長軸圧を加え、施術したところ、疼痛の消失と可動域の拡大を見た。整復により関節相互間の位置関係が修復され、潤滑が再生したと考えられる。またスポーツの現場でも、傷病状態に至らないまでの微細な関節の転移や潤滑不全の再生を図ることによって、可動域の拡大や運動能力の向上が期待できる。実際に多くの場面でコンディショニングの向上と、運動復帰のサポートを行い良好な結果を得ている。(図11)35