ブックタイトル第10回 大阪学術大会 論文集
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第10回 大阪学術大会 論文集
メディカル・ハイドロバッグを足関節果部骨折(SEF使用Stageした整Ⅱ)の復とコンデイショニング保存療法~整復法・固定法のポイント~笠井浩一、川西弘晃樋口正宏平野支部笠井整骨院(笠井浩一)/プロバスケットボールチーム西宮ストークスヘッドアスレチックトレーナーNATA全米公アスレチックトレーナーズ益社団法人大阪府柔道整協復会師公会認アスレチックトレーナー東淀川支部関西健康科学専門学校トレーナーコース主任(川西弘晃)■キーワード流体圧、整復、コンディショニングメディカル・ハイドロバッグとは非圧縮性流体圧を応用した関節異常(損傷)、軟組織損傷に対する整復を目的として開発された器具である。(図1)関節の正常稼働の条件1関節構成体の適合性の保持(生理的運動機能軸の保全)2潤滑の達成(静的、動的)この整復器具を開発し、施術をする中で関節異常(損傷)や捻挫の概念について気がついたことを述べたいと思う。まず関節の生理と関節異常の概念について考えてみたい。まず関節が正常に機能する条件として、関節構成体間が静的、動的に潤滑されていること、そして関節の運動軸が生理的範囲にあり、関節構成体の適合性が完全に保持されていること(生理的運動機能軸の保全)が条件であると考えた。(図2)図2この条件が当てはまるうちには、関節の変形があっても正常に稼働する。実際に変形があるにもかかわらず機能障害を持たない例も多く、必ずしも形状の異常がそのまま機能障害には繋がらない。しかし、適合性が生理的範囲を超えて損なわれた場合、静的、動的な潤滑が破壊され、同時に生理的運動機能軸が損なわれることになる。潤滑が破壊されれば端面接触による摩擦および熱発生や、機能不全が惹起され、また生理的機能軸の破壊にメディカル・ハイドロバッグパック図132