ブックタイトル第9回 大阪学術大会論文集 2015

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概要

第9回 大阪学術大会論文集 2015

柔道整復師における顎関節症への適応~初期治療の重要性と限界点~島谷舞(大阪行岡医療専門学校)教員:西村貴司、岡田成賛■キーワード不正咬合、行動要因、多因子病因顎を大きく開けたとき、左右で外れそうな感じがある。(左:関節頭の前方移動)(図2)■目的近年、20~30歳の女性など若年層に顎関節症は増加している。成人の46%が顎関節に何らかの症状を持っているとの調査報告もあり、それに伴い予備軍が数多くいると考えられる。主要な要因として噛み合わせの悪さ(不正咬合)が広く知られており、多くの方が口腔外科や歯科医を受診している。私自身、顎関節症になり、軽快した自験例と文献をもとに顎関節症に対する柔道整復師の適応について検討した。■症例20歳・女性。口を開けたときに音が鳴り(クリック音)、顎に痛みを感じた。この時期、試験期間中によりストレスを感じる機会が多く、左右の顎の動きのずれを知人に指摘された。<主訴>開口時にクリック音とともに痛みを訴える。<所見>子どものときから弄舌癖があり開咬(図1)が見られる。顎を大きく開けたとき、左右で開けにくい方がある。図2鏡を見て、顎を大きくゆっくり開けてから閉じ、そのときに顎が左右に揺れている。(開口時右)顎を開けたときにクリック音がする(2横指)。口を開閉するときの顎の痛み。口が開かないことがある。上歯列と下歯列のずれ(図3)。図3図104