ブックタイトル第9回 大阪学術大会論文集 2015

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概要

第9回 大阪学術大会論文集 2015

両前腕骨遠位端骨折の治験例<10週間後外観>(図16)に、より良い整復法・固定法を追究していきたい。10週間後外観■謝辞今回の研究発表に際し、レントゲン検査等ご協力いただきました深尾医院・深尾利津雄医師に心より感謝申し上げます。■参考文献特記なし図16■考察橈骨遠位端単独骨折の整復に対し、両前腕骨遠位端骨折の整復は比較的容易である。これは、遠位骨片の橈側・尺側への異常可動性が高度で回旋方向への異常可動性も多少あり、整復操作を行いやすいためである。そして、長軸方向へも遠位骨片を自在に動かすために遠位骨片を背屈する。そのまま長軸方向へ強度の牽引を加えれば、短縮転位と共に回旋転位、側方転位も整復される。橈骨・尺骨は同時に整復する必要がある。固定に関しては短縮方向への再転位防止が重要である。特に橈骨の短縮転位を防止するために手関節軽度尺屈・軽度掌屈位とし、常に橈骨に末梢方向へのテンションをかけておく。また、前腕中間位では重力が尺側方向へ働くので、側方転位防止のため前腕は回内位とする。当院では橈骨遠位端骨折や両前腕骨遠位端骨折の症例中、関節機能に影響を与える可能性が高い橈骨手根関節面の大きな転位や陥没のないものは、徒手整復にて解剖学的整復位もしくはそれに近い状態の整復位をほとんどの症例で得ることができている。このことから当該骨折に対する保存療法は有意義であると考える。その他の事項においても保存療法の大きなデメリットは見当たらない。少しでも良好な予後が得られるよう24