ブックタイトル第9回 大阪学術大会論文集 2015

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概要

第9回 大阪学術大会論文集 2015

両前腕骨遠位端骨折の治験例<初検時尺骨エコー画像>(図4)<初検時X‐P所見>(図5)正面像より橈骨短縮転位および橈骨・尺骨の尺側転初検時尺骨エコー画像位を認めた。この尺側転位については、橈側・尺側方向への高度な異常可動性のためX‐P撮影に際し手を置いたタイミングでこのような状態になったもので、この位置に固定されているものではない。橈骨関節面の計測において、両前腕骨骨折のため初検時の患側の数値は正確さに欠けるが、概ね以下の通りであった。右健側radial length 12mm、radial inclination 23度、palmartilt 11度。左患側radial length 2 mm(radial shortning 10 mm)、radial尺骨背側よりLonginclination 16度、palmar tilt-37度(dorsal tilt 37度)。側面像より橈骨・尺骨の明らかな背側転位を認めた。初検時X‐P所見尺骨掌側よりLong図5尺骨尺側よりLong図4<整復法>屈曲整復法を用いて整復した。当院での両前腕骨遠位端骨折(伸展型)の整復法。1患者の前腕を回内位とし、術者は末梢側より橈骨遠位骨片の背側から左手第1指を、掌側から左手第2指を当て把持する。同様に尺骨遠位骨片も背側から右手第1指を、掌側から右手第2指を当て把持する。19