ブックタイトル第8回 大阪学術大会論文集
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第8回 大阪学術大会論文集
青壮年男性の跳躍にパートナースタティックストレッチが及ぼす影響田健人1)、谷忠允1)、後藤基継1)、間龍太郎1)樋口竜也1)、星元蔵人1)、鳥牧皓一1)、杉本恵理2)大阪府柔道整復師会専門学校1)大阪府柔道整復師会専門学校教員2)■キーワード立ち幅跳び、パートナースタティックストレッチ、肩関節伸展角、膝関節屈曲角■スタティックストレッチ(SS)とはSSは目的とする筋をゆっくりと一定時間伸張する方法であり、伸張反射が起こりにくく安全で効果的に柔軟性を獲得できるストレッチである。SS前には、体調、傷害の有無および既往歴などについて確認を行う。<SS中の注意点>・反動をつけない。・呼吸を止めない。・心地よいくらいに伸ばす。・伸びている筋肉を意識する。・痛みや痺れを感じた場合は中止する。■SSの現状近年SSはダイナミックストレッチの前や運動後に行うと効果があると言われているが、教育現場や一般のスポーツ現場では、運動前にSSのみを行っている所も多い。SSに関する論文では、運動前にSSを行うとパフォーマンスが低下するという論文と、30~40秒の短時間であればパフォーマンスは低下しないという論文もある。規定している立ち幅跳びを採用した。実施場所は、靴の違いによる差をなくすため、室内にて裸足で行った。採用値は2回の測定のうち、立ち幅跳び記録が良い方を採用した。測定期間は6週間とした。■立ち幅跳び実験方法2先行研究では40秒を境にパフォーマンスが低下したと報告しているため、40秒から±20秒した2つの群、パフォーマンス変化の基準とするSSを行わない群の3群で比較した。<60秒群>60秒のSSを左右7部位に行う群。<20秒群>20秒のSSを左右7部位に行う群。<SSなし群>SSの代わりに、1分間のインターバルを設ける群。2回の立ち幅跳びを測定した後に、各群いずれかを行い、その後立ち幅跳びを2回測定した。今回の実験では、被験者が1週間で全ての群を測定し、疲労が溜まらないように原則として測定日は1日空けた。■先行研究の問題点先行研究では実験データ取得の際に、SSを行う部位が限られており、通常の現場で行うような全身を対象とするSSを必ずしも再現しているとは言えない。■実験の目的我々は、通常の現場で行うようなSSに近づけるためにSSの範囲を全身に広げて、SSがパフォーマンスに及ぼす影響を調べた。■立ち幅跳び実験方法1対象者は、平成26年度、大阪府柔道整復師会専門学校に在籍する18~27歳(22±2.6)の青壮年男子15名とした。パフォーマンス指標は、文部科学省が新体力測定で01