ブックタイトル第8回 大阪学術大会論文集

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概要

第8回 大阪学術大会論文集

早期臨床実習が柔道整復教育に及ぼす影響~学生の職業的アイデンティティスコアの分析結果から~Scheffe's F test(平成24年度)職業的モデル特性因子間年度別比較14**P<0.011212**P<0.01101088平成24年度在学生66平成25年度在学生442201年生2年生3年生0第1因子第2因子第3因子第4因子図7-1図8-112108Scheffe's F test(平成25年度)**P<0.01**P<0.0112108職業的モデル特性因子間年度別比較平成25年度在学生平成24年度在学生6642401年生2年生3年生図7-2<結果2>職業的モデル特性因子別スコア年度別比較では、全体的に平成25年度在学生の方が平成24年度在学生より高いスコアを示した。しかし、第1因子の『患者への医療を大切にする柔道整復師』という項目だけは、平成24年度より平成25年度の方が低いスコアになり、第3因子の『専門家としての力量をもった柔道整復師』が平成24年度在学生より平成25年度在学生の方が大きく数値に差をつけ高いスコアを示し、教わる柔道整復師の先生に対して何を重視するかに変化が生まれた結果になった。(図8- 1、図8-2)20第1因子第2因子第3因子第4因子図8-2■考察1同年度の学年間横断分析でも、年度を越えた縦断的分析でも、職業的モデルとの出会いが学生の職業的アイデンティティスコアに影響を与えており、スコアが高いのは3年生だった。これは、藤井ら3)4)の先行研究と同様の結果であり、自分が目指す領域の職業人としての理想像を体現している柔道整復師の存在が学生の成長に大きく関与することを表したものとなった。これは、多くの柔道整復師の先生と出会う確率の高い、大阪マラソンランナーサービスのような実習が、学生の医療人としての成長には有効であることが実証できた。2職業的モデルと出会ったと思えることは、実習中、柔道整復師から何か得ようとする気持ちを大きく左右し、実習で積極的に学ぼうとする姿勢のあらわれの有無といえる。「職業的モデル特性の学年別スコア」の年度比較では、平成24年度在学生に関しては、カリキュラムの違いによらず学年が進むことで職業的モデルと出会う確率が高くなるという一般的な傾向12